大量の粉末や顆粒を包装したり、他の成分と混合したりする前に乾燥・滅菌する必要がある産業製品は数多くあります。
また、反応性成分を制御された圧力密閉環境で混合する必要がある製品も多くあります。
最適な粉体乾燥機は、製品や用途に応じて、混合、乾燥、反応のあらゆる機能を実行できなければなりません。
粉体プロセスのエキスパートであるamixon®は、非常にデリケートな製品の加工にも適した3-in-1ミキサ（真空乾燥機＋混合機＋リアクタ）を開発しています。
3-in-1ミキサのAMTとVMTは、真空を利用して理想的な温度と気圧を作り出し、粉体原料を迅速かつ穏やかに乾燥、混合、反応させることができます。
真空乾燥が粉末混合やバッチ式反応プロセスに非常に効果的である原理をご紹介します：
対流式乾燥と電熱式乾燥
対流乾燥は熱乾燥の最も一般的な方法で、この種の乾燥装置は比較的簡単に製造できます。
乾燥とは何か？
対流式乾燥機は、熱風を混合容器内に循環させることで、製品原料周辺の湿度を下げ、溶剤を蒸発させます。熱風の温度が高ければ高いほど、製品原料は早く乾きます
しかし、対流乾燥には欠点もあります。
ひとつは、温度が極端に高い熱風は製品の品質を著しく損なう可能性があります。
熱風の温度が高すぎると、製品の表面が固まってクラストすることがあります。
また、熱風は製品を酸化させるため、対流乾燥は製品の栄養価や色調を著しく劣化させる可能性があり、食品の乾燥には理想的とは言えません。
さらに、対流式乾燥はエネルギーを非常に多く消費します。
対流式乾燥に比べ、電熱式乾燥はエネルギー効率が良く、制御しやすいという利点があります。
特に制御のしやすさという点においては、電熱式乾燥は可燃物を扱う作業に理想的です。
電熱乾燥は、ほとんどの真空乾燥機で使用されている基本的な物質移動原理です。
amixon®の混合乾燥機と真空リアクタ VMT
食品、医薬品、化学薬品などの製造に使用される高性能の3-in-1ミキサ（真空乾燥機＋混合機＋リアクタ）。 混合乾燥機と真空リアクタ VMTは、間接的な電熱メカニズムを使って真空下で原料を乾燥させます。シャフトやブレードなど容器内のすべての箇所がジャケットで覆われており、原料を加熱または冷却することができます。
真空乾燥とは？
真空乾燥は、気密の容器内で行われるバッチ式の乾燥です。
真空ポンプを使って、容器内の気圧と湿度を下げます。
容器内の気圧を下げることで間接的に加熱された容器に製品原料が接触して、原料は速く乾燥します。
真空乾燥は本質的には真空中での電熱乾燥です。
熱に弱い原料の真空乾燥
真空乾燥は、熱に弱く、吸湿性があり、毒性のある粉体や顆粒を乾燥させる最も重要な工業的乾燥技術の一つです。
粉体を乾燥させる際に過度の熱を避ける理由は、製品の品質確保から安全性の確保まで様々です。
- 医薬品 - 有効成分を温めると薬効が失われることがあります。
- 食品 - 高温にさらされると、特定の栄養素が失われることがあります。
- 味、食感、見た目なども、加熱しすぎると劣化してしまいます。
プラスチックと化学薬品 - 合成素材は、長時間熱にさらされると有害物質が溶出する可能性があります。
このため、対流式乾燥法は危険な場合があります。なぜなら熱風は最終的に排出されなければならないからです。
真空乾燥は、従来の工業用乾燥機で必要とされる温度よりもはるかに低い温度で、熱に弱い粉末や顆粒を大量に乾燥させることができる、安全で非常に効率的な乾燥技術です。
周囲の圧力が下がる真空中では、液体への引火点はかなり下がります。
amixon®真空乾燥機は加圧可能な容器は、スラリーの引火点を通常の水の沸点である212°F（または100°C）からわずか35°C（95°F）まで下げることができます。
真空乾燥工程では、製品から水分を除去するための熱量が少なくて済むため、従来の乾燥方法よりもエネルギー消費が少なく、製品の劣化も少なくて済みます。
特許取得のSinConvex®混合ブレードを装備した真空乾燥機：
amixon®真空乾燥機はリボンミキサとしても機能します。 混合容器内には、上部に取り付けられたミキシングシャフトに特許取得済みのミキシングブレードが取り付けられています。 傾斜したヘリカル状のミキシングツールは、粉体原料内に3次元的な対流を作り出し、微粉の蓄積を抑制します。
混合機としての機能
amixon®のタテ型コニカルミキサ AMTと混合乾燥機および真空リアクタ VMTは真空乾燥機としてだけでなく、真空の混合機でもあります。
両機とも、真空乾燥中に原料を攪拌するヘリカル状のミキシングブレードを装備しています。
撹拌の強さは、穏やかな均質化から集中的な解砕まで用途に合わせて調整できます。
amixon®真空乾燥機は、混合容器の壁からミキシングアーム、ミキシングブレードに至るまで、製品に接触する全ての部分がジャケット構造になっています。
つまり、混合容器全体を加熱または冷却できるため、熱伝導の表面積が大きく、原料を素早く加熱または冷却処理できます。
ヘリカル状のミキシングブレードは、単に原料内の成分を混合するだけではありません。
混合原料内に３次元的な対流を作ることで、熱が混合原料全体に均等に行き渡り、真空乾燥工程におけるバッチの均一性を最大限に高めることができます。
さらに真空下での混合は、最終製品の分散品質を向上させ、見た目を悪くする空隙をなくし、微生物の繁殖を妨ぎます。
バッチ式リアクタとして機能
amixon®真空乾燥機は気密性の高い加圧容器のため、バッチ式リアクタとしても使用できます。
容器内の温度と気圧は正確に制御することができ、反応のための理想的な環境を作り出すことができます。
さらに、amixon®の真空乾燥機は、バッチ間の洗浄を迅速かつ簡単に行える衛生的な設計なので、一台で様々な製品原料を効率的に処理することができます。
真空乾燥中の蒸気はどのように除去されるのですか？
amixon®の真空乾燥では、蒸気は上昇して加熱フィルターを通過して排気されます。
フィルターが塵埃をキャッチして除去した後、蒸気はコンデンサーに集められ、真空ポンプを通して排気されます。
排気は一般的にクリーンであり、健康や環境への脅威はありません。
つまり、amixon®の真空乾燥機は閉回路システムとなっています。
